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2017.10.04

ドライアイにならないために職場でできる8つの対策

 今や約2000万人以上ともいわれているドライアイ患者。近年、パソコンやスマートフォンの普及や、オフィスでのエアコン使用で、現代人の目を取り巻く環境は過酷さを増している。日本アルコンが昨年、全国の20代〜50代のオフィスワーカーで、パソコンの使用頻度が高い、使い捨てソフトコンタクトレンズ(以下コンタクト)ユーザー300名を対象に行なった、「ドライアイ」に関する意識調査によると、一般的に冬場に比べ、夏場は気温や湿度が高いため乾燥とは無縁のように思われがちだが、約7割もの人が夏でも「目の乾燥」に悩んでいるということが明らかになった。同様に約7割が「目の乾燥が仕事の生産性や業務効率を下げる」と回答しているにもかかわらず、半数以上の人が何もしていない実態が浮き彫りとなっている。

 また、この調査結果によると、何らかの乾燥対策を講じている人は約4割で、このうち約9割が目薬を使用していると回答。眼科受診は約1割、コンタクトを変更してみるという人は5%にすぎず、眼科受診、コンタクトに対する関心の低さが浮き彫りになった。また「目の乾燥が原因でコンタクトの装用をやめたい」と思ったことがある人が約4割にも上ることから、コンタクトレンズユーザーにとって乾燥は深刻な問題であることが伺える。

 一方、「乾燥感を軽減できるようなコンタクト」があればそれに変えたいという意向は約7割と、乾燥軽減への意欲の高さが顕わとなった。ドライアイ研究の第一人者で最先端の研究を行なっている横井則彦氏(京都府立医科大学)は、最新の治験に基づき、すぐに役立つ夏場の対処法について以下のようにアドバイスする。

◎横井則彦氏(京都府立医科大学)がすすめるドライアイ対策8か条

■ドライアイにならないための日常生活での8つの工夫

1.エアコンの風が直接、目に当たらないようにする。
2.パソコンの画面は目より下にする。
3.パソコンなどは1時間作業をしたら、10分〜15分くらい目を休める。
4.目が疲れたら、目を暖める。
5.乾燥した部屋には加湿器や、濡れたタオルを置くなどの工夫をする。
6.目薬を効果的に使う。防腐剤の入っていない人工涙液タイプの目薬を選ぶ。
7.交感神経が緊張していると瞬きの回数が減り、涙の分泌が減少するため、ストレスと上手に付き合う。
8.コンタクトレンズの装用期間を守る。眼科を受診し、目の乾燥感と気になる症状を医師に申し出て、適切なレンズを処方してもらう。

 ドライアイとは、涙の量の減少または涙の質の低下が原因で、目の不快感や視機能の異常を生じる疾患。現代人の必需品である3つのコン(エアコン、パソコン、コンタクトレンズ)が普及した現代では、季節を問わず1年を通じて目が乾燥する環境におかれている。最新の研究では、ドライアイは一般的に、目の表面で涙が広がりにくくなることに加えて、まばたきの摩擦がドライアイ症状を引き起こす原因になることが分かってきている。特に、コンタクトレンズ装用においては、「目の表面とコンタクトとの摩擦」がドライアイ症状を悪化させる要因になっている。

 このような「摩擦を軽減させるカギ」は、表面が親水化され滑らかなコンタクト、潤滑性の高いコンタクトと言える。乾燥対策として目薬を使用している人が目立つが、市販薬のさしすぎで、かえって乾燥が助長されているケースもある。3つのコンを使用しないことが対策になるが、この時代そうもいかない。乾燥感のメカニズム解明とその対策に向け、コンタクトレンズの改良も昨今、急速に進んでいる。

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