2014年
GPSと電波ソーラーのハイブリッドモデル
『GPW-1000-1AJF』
生産終了
世界で初めてGPSと電波ソーラーのハイブリッド駆動を実現した「グラビティマスター」。パイロットやレスキュー部隊での使用を想定し、タフネスにも徹底的にこだわり、TRIPLE G RESISTを搭載。「腕時計として時刻の精度を高めることに、徹底的にこだわりました」(牛山さん)
2017年
GPS✕電波時計✕Bluetoothを融合
『GPW-2000-1A2JF』
10万円
GPS衛星電波と標準電波を受信し時刻修正する機能に加え、Bluetoothを使ったスマホ連携も可能にした「グラビティマスター」。「小さなスペースに3つのデバイスと2枚のディスクを搭載する高密度設計技術と省電力性、TRIPLE G RESISTを両立しています」(牛山さん)
2017年
最新進化形“G―STEEL”の最新作
『GST-B100-1AJF』
5万円
ベゼルに異なる素材を使い二層のレイヤー構造で衝撃を吸収する「G-STEEL」初のアナログ表示によるクロノグラフ。「構造の見直しと過去のモデルの経験から外装パーツの寸法の最小化、モジュールの小型・薄型化でより機動性が向上しました」(泉さん)
現状のG-SHOCKの開発は、牛山さんと泉さんを中心として、モデルごとにエンジニアやデザイナーが集ってチームを作るフレキシブルな体制で行っている。これだけの種類を固定メンバーで作るとどうしても似たようなモデルになる可能性がある。
スタッフのチーム編成を変えることで、今までにない発想が生まれ、ユーザーに新しいインパクトを与えられるという。最近はアナログモデルの人気が高く、バリエーションでもデジタルを超えることも。ベゼルに異素材を用いたレイヤー構造のアナログモデル「G-STEEL」は、その代表的なモデルに成長しつつある。
「驚きのあるものを創造していくというG-SHOCKのマインドは伊部さんの時代にはじまり。そのコンセプトや考え方は、代々受け継がれてきていると思います。ここが35年間続いている強さではないでしょうか。
伊部さんは2018年のバーゼルでも、金無垢G-SHOCKに続く、とんてもないモデルを開発しているようです。『100人が見たら100人が驚く!』と豪語していますから。ご期待ください(笑)」
取材・文/安藤政弘 撮影/羽田 洋(プロペラ映像製作所)