酒は飲んでも飲まれるな。無茶な飲み方はするなということわざであるが、先日、自分の飲み方を改めねばと思うような経験をした。
ある日、いつも通り行きつけの居酒屋で飲んでいた。もつ煮を頼んで、とりあえずビールを一杯。その後、ハイボールを二杯ほど流し込み、二軒目へと向かった。二軒目では、キープしておいた焼酎・金宮の水割りを三杯ほど飲み干し、いい感じに酔っ払ったまま帰宅。そのまま眠りに付いた。
そして、翌朝のことである。起床後、疲れていたのかいつになく深く酒が染みている感覚をおぼえた筆者。二日酔いなのはいうまでもなく、これではまずいと思い、昨晩の思い出を吐き出そうとトイレへと向かったのである。
初めはいつも通りに、昨晩飲み食いしたものを吐いた。しかし、二回目から異変がみられた。トイレにぶちまけたモノの中に、真っ赤な液体がにじんでいたのである。
「あれ、昨日赤ワイン飲んでないよな……?」
昨晩の記憶を必死に掘り起こしても、赤いモノなど一切口にしていない。しかし、目の前にあるそれは明らかに赤くにじんでいる。ただならぬヤバさを感じながらも、三回目になると、もはや吐き出したモノのすべてが真っ赤に染まっていた……。