■もうひとつの〇〇ちゃん
とんちゃんだけで満足していてはいけない。実をいうと飛騨地方にはもうひとつ、ちゃん付けで呼ばれているソウルフードが存在するからだ。その名は「けいちゃん」。表記はほかに「ケーちゃん」「鶏ちゃん」なども存在するが、漢字からも分かるように鶏肉の味付けだ。
こちらも飛騨地方のスーパーマーケットに行けば、前述のとんちゃんと共に、特設コーナーが用意され、どっさり売られていた。
食べ方はとんちゃんとちょっと違い、ジンギスカン鍋にそのまま、あるいはクッキングシートなどを敷いて、野菜と一緒に焼くのが正統派とか。
なければどさっとホットプレートを使うのでも構わない。形にこだわるより、あるもので一気に作ったほうが美味いからだ。肉はホクホクとした食感とニンニクの香りで、いくら食べても飽きない。そしてビールがススム!
現地の食堂で食べるもよし。冷凍・冷蔵品を取り寄せてみるのもよし。飛騨の肉文化を堪能したいなら、一度は食してみるべきですぞ!
*とんちゃん、けいちゃんの画像は少し古いため、パッケージデザインが変わっていることがあります。
*ケイちゃんのジンギスカン鍋画像のみ下呂市より借用。
文・写真/西内義雄
医療・保健ジャーナリスト。専門は病気の予防などの保健分野。東京大学医療政策人材養成講座/東京大学公共政策大学院医療政策・教育ユニット、医療政策実践コミュニティ修了生。高知県観光特使。飛行機マニアでもある。JGC&SFC会員。