早速スーパーマーケットに行き探してみたところ、なかなか見当たらない。地元では誰もが知っているというのにおかしな話だ。店の人の尋ねると「もちろん、ございます」と案内されたのが肉売り場前の特設コーナー。そこにあったのは「はとや」の「ホルモン」だった。
見た通りのホルモンずっしり感がある。また、とんちゃん=豚ちゃんと思っていたら、牛も入っている。タレは水分の多い味噌ダレ。これをそのままホットプレートなどに開け、キャベツと共にジュワジュワ焼けばいい。
お世辞にも見た目は美しくない。水分が多いので脂もよくはねる。それでも、ひと口食べてみれば癖になるおいしさがある。前述の下呂市民の情報通り、まだタレが残っているうちにうどんを入れて絡めると、まさに禁断の味になる。
痛風・糖質どんと来い! と叫びたくなるのであった。
ちなみに、同じとんちゃんでも飛騨市では少し内容が変わり、牛ホルモンのみで構成されるという。同じ飛騨地方でも好みが分かれ、贔屓(ひいき)にしているブランドも異なるのが奥深いところだ。