また、紅茶よりコーヒーや緑茶になじみのある日本人に向け、紅茶の新しい飲み方も提案している。そのひとつが「おにぎり公式飲料」というコピーで展開しているキャンペーン。「お米のご飯に緑茶ではなく紅茶を」という提案は、意外性がありながら、やってみると実はマッチしていて、「和食に紅茶」という新しい食文化を生み出した。
「去年の夏には、人気かき氷専門店とコラボし、『午後の紅茶』を凍らせたかき氷を売る店を原宿に出しました」(田代さん)
市場拡大のためマーケティング担当者は、常にアイデアを求められる。多い時には1人10以上の商品を同時並行で担当するという。そうした発想のフル回転こそが「千三つ」の世界で勝ち抜いてきた秘訣と言えそうだ。
「おいしい無糖」とおにぎりの相性の良さを訴える「おにぎり公式飲料」キャンペーン。
『午後の紅茶』を製造する湘南工場の徹底した無菌製造技術も画期的。
文/編集部
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