結局のところ「飲みすぎに注意!」ということなんですよね。「それができれば苦労は……」と突っ込まれそうなので、いくつか解決策を紹介しましょう。
◎塩分の強いおつまみは×
そもそも塩分は、水分ととても仲良しです。体内に塩分が多いと、水をため込みやすくなってしまうのです。これはむくみ対策だけでなく“水太り”対策にも言えること。だし汁やスパイスの効いたメニューなら、塩分が薄めでも食べごたえは感じられるはず。まずは、おつまみ選びから注意してみましょう。
◎帰宅してすぐに寝ない
決して、夜更かしを勧めているわけではないので言い換えると、「少しだけ早く宴会を切り上げて、家でクールダウンする時間を作ること」。これはその日に摂った水分を寝る前に排出するためでもあります。就寝中は、排尿を抑える「抗利尿ホルモン」が働きます。夜中にトイレに起きなくてすむようにという、よくできたカラダのシステムです。ところが、水分過多の状態になっていても、そのまま排尿されずに朝を迎えてしまうため、結局全身水分たっぷりのむくみ肌になってしまうのです。「酔っ払って帰宅してそのままバタンキュー」は避けましょう。
◎むくみ対策の入浴は翌朝に
「むくみ対策には血行促進がいい」という話をよく聞きますが、確かにそのとおりです。しかし、帰宅直後のアルコールが血管を巡っている状態の時は避けて、翌朝、入浴すること。軽いストレッチ、頭皮のマッサージなどもОKです。それでもむくみがひどい方は、漢方やサプリメントを上手に活用しましょう。
文/今泉明子
医学博士・皮膚科専門医。東京ミッドタウン皮膚科形成外科ノアージュ院長。しわの注入治療では認定指導医を務めるなど、肌のスペシャリストとして活躍。美容を中心に手掛ける皮膚科でありながら、患者の40%が男性という、美肌男子のかけこみドクター。
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※記事内のデータ等については取材時のものです。