瞑想をベースにしたプログラムにより、ストレス軽減や集中力アップが期待できるという「マインドフルネス」。大手企業でも次々と導入され、成果を上げているこのプログラムを「東京マインドフルネスセンター」で体験してきた。
◎「今」に集中することで心のバランスを調える
昨今のストレス社会においては、次ページの表のような心を失う=マインド〝レス〟な状態を感じることも多い。そこから意識を戻して〝今〟おかれている状態を客観視し、心を〝フル〟な状態にするのが「マインドフルネス」のキモ。その方法のひとつが瞑想だ。
「思考を手放す=無になることは難しい。それでも雑念を手放し今に集中し続けることで、余計なエネルギーが抑えられ、自分本来のエネルギー、生きる力が沸いてくるんです。するとストレスからも解放されて、集中力や免疫力もあがり、結果、自律神経も整うのです」(長谷川さん)
やり方は人それぞれ。瞑想で呼吸を意識するのもいいし、ヨーガで身体感覚に目を向けるのもいい。今回は「ヨーガ」「座る瞑想」「シェアリング」という約3時間のプログラムを体験したが、その心地よさ、スッキリ感は久しぶりの感覚。正直、瞑想の間も雑念が襲い、集中できたかというと疑問だ。だが、これも訓練で身につけられるという。
「あとは仕事でも日常生活でも〝間合い〟が大切。心が乱れたら1回止まって身体を動かす、呼吸に集中するなどして、心の調律をすること。〝今〟に戻ってその状態を客観的に見られれば、マインドレスから解放されます」。