ランニングシューズにおいて、軽さは永遠のテーマのひとつ。この課題に風穴を開けたのが、繊維を編み込んで作るニットアッパーだ。各メーカーから絶大な信頼を得るランニングシューズ評論家、南井正弘さんもその軽さに太鼓判!
ナイキ『ナイキ ルナエピック LOW フライニット 2』
1万6000円
シュータンのないワンピースブーティ構造で、フィット感の高い快適な履き心地を実現。超軽量ソール〝ルナロン〟と併せて、軽快な走りを可能にする。
◎軽さとフィット感でパフォーマンスを向上
ニットアッパーがランニングシューズ界を席巻している理由は、その軽さ。合成繊維の糸を編み立てたワンピース構造で、パーツを貼り合わせる従来のシューズと比べて軽量化に成功。また、抜群のフィッティングが足との一体感を生み出し、物理的な重量より軽く感じられることも大きい。「ランニングシューズは軽くて足になじむものが求められます。フィット感はシューズにおいて非常に重要です」とナイキの奥村さんは話す。
ニットアッパーの先駆、ナイキの『フライニット』は、アスリートのパフォーマンス向上を目的に誕生。10年以上の開発期間を経て2012年に商品化。「理想のシューズは靴下の延長のようなフィット。肌の一部に感じられるほど履き心地がよければ、パフォーマンスを最大限発揮できます」と奥村さん。またこの技術により、製造時の廃棄物が大幅に削減。機能性を追求した結果、環境にやさしいシューズが生まれた点も興味深い。
最新モデルは立体的なブーティ構造でフィット感がアップ。進化を遂げた『フライニット』が軽やかな走りを実現してくれる。