ここでは仕事の相棒であるビジネスバッグに注目。革靴で理想的といわれる片足400~500gを目安に、実用的でしかも軽~い即戦力を集めた。
〈まずは?田カバンに突撃取材!〉
国内大手が考える軽さと実用性の黄金比とは?
◎軽さは時代のニーズ実用性も犠牲にしない
「ビジネススタイルの変化にともない、バッグの中身も変わってきました。書類のほかにノートパソコン、タブレット、スマホに加えて、ペットボトルや折りたたみ傘などを持ち運ぶ人が増えています。バッグ自体に軽さを求めるのは当然ですが、特にビジネスシーンにおいて、軽量バッグは時代のニーズであると考えています」
国内大手のバッグメーカー・吉田カバン広報、岡田博之さんが話すように、本体重量が1kg以下の軽量バッグを求める声は年々増えている。吉田カバンのメインブランドであるポーターでも、軽量をコンセプトにしたバッグの人気は高い。ただ、軽さの追求は強度の低下につながるのではないか?
これについて岡田さんは「ひと昔前はそうでしたが、技術革新によって質の高い生地が手に入りやすくなりました。例えばコーデュラ(R)ナイロンや中空糸ナイロンといった、軽さと強度を兼ね備えた素材が多くのブランドで採用されています」と語る。
「今や軽くて丈夫は当たり前。そのうえでどれだけの機能を盛り込めるか、細分化するニーズに対応できるかも重視されます。豊富な収納力、小物の仕分けなど、ユーザーの目的に寄り添った使い勝手のよさが人気を分けるのでは」と分析する。創業から80余年にわたって、時代の声を形にしてきた吉田カバン。新作を見れば、ビジネスパーソンの今が感じられそうだ。