■連載/ペットゥモロー通信
30度越えする真夏日もちらほらでてきた日本列島。猫の飼い主の皆さん、いかがお過ごしですか? この季節になると、SNSなどでよく見かけるようになるのが「長毛種の猫のサマーカット」。気品漂うモフモフ猫の丸刈り姿は、本人がどう思っているのかは別として思わず笑ってしまう可愛さです。
最近は、短毛種の猫もサマーカットに挑戦することもあるそう。ただ、このサマーカット、本当に必要なの? という疑問もあるようです。そこで、猫のサマーカットのメリットとデメリットを調べてみました。
本人はライオンになったつもりでも、なぜかユーモラス……なサマーカットにゃんこ。
とにもかくにも暑い夏。そして湿度のせいで、人間の不快指数もかなり高め。猫の祖先は、砂漠生まれだから暑さに強く寒さに弱いイメージですよね。♪猫はこたつで丸くなる♪なんて歌詞もあるくらいです。けれど、砂漠は湿度が低いこともあり、猫は湿度には弱い動物なんだそうです。夏場は扇風機やクーラーといった風のあたる場所が猫の定位置になっているというご家庭も多いですよね。つまり、暑さには強いけど、湿度が高いのはお手上げだニャン、というわけです。人間だって丸刈りにしたくなる真夏日が続くなら、猫だって……というのが親心ならぬ、飼い主心です。
サマーカットのメリットとは?
猫の毛には、夏毛と冬毛があり、暖かくなると通気性の良い夏毛に生え変わります。けれど、夏毛になったからといって、日本の猛暑&湿度では、暑さが解消され快適に過ごせるわけではないのだそう。
毛玉になりやすい長毛種の場合は、サマーカットをすれば、毛玉の悩みが解消されるし、グルーミングで飲み込む毛の量も減ることになるので、毛玉をよく吐く猫の場合は回数を減らすこともできるそうです。またシャンプーをする猫の場合は、シャンプーの回数も減らすことができるし、ドライヤーの音によるストレスからも解放してあげることができそうです。
また、湿度が高くなると皮膚が蒸れて皮膚炎を起こすこともあるのだそう。毛を短くすることで、皮膚の様子も観察しやすくなり、猫の皮膚の健康管理などもしやすくなるといえるのだそうです。