ソニー『デジタルペーパー DPT-RP1』
オープン価格(実勢価格約8万円)
ディスプレイ=13.3型電子ペーパー(1650×2200ドット)、16階調グレースケール。内蔵メモリー=16GB(1MBのPDFを約1万ファイル保存可能)。通信=Wi-Fi、Bluetooth、USB。駆動時間=約3週間(通信オフ時)。●約幅224×高さ302.6×厚さ5.9mm、約349g。スタイラスペン付属。
◎メモはノート派も納得ペン滑り、ズレなし!
PCからタブレットまで、スタイラスペンを使って手書きができる機器は数々あれど、どれもまだ紙とペンの書き心地には程遠い。ツルツルのディスプレイの上をペン先が滑ってしまったり、ペンの動きと描く線にズレが生じたり……。結果、デジタル化すれば便利とわかりつつも、やはり手書きメモは紙のノートが一番と、諦めている人も少なくないのでは?
ソニーの『デジタルペーパー DPT-RP1』は、まさにそんな人に使ってほしいデバイス。理由は、実際にペンを走らせてみればすぐにわかる。デジタル機器でありながら、紙に書くのにかなり近い、書き心地を実現しているのだ。
A4とほぼ同等サイズ、13.3型の電子ペーパーを採用したディスプレイの表面はざらっとしていて、紙と同じようにペン先に程よい摩擦が生まれる。気持ちよく書ける一方で、横罫や方眼、スケジュールなど、様々なスタイルのノートがこれひとつで持ち歩けたり、書いたメモを簡単にシェアできるのはデジタルならではだ。
◎書類をまとめて持ち歩けるPDFリーダーとして便利
16GBの内蔵メモリーにはノートのほか、PDFファイルの取り込みが可能。専用ソフトをインストールしたPCから、印刷するのと同じ手順でワイヤレスかつ簡単にデータを転送でき、ドキュメントリーダーとしても便利に使える。
さらに電子ペーパーは最長3週間の連続使用が可能など、液晶に比べるとケタ違いに電池持ちがいいうえに文字が見やすく、目が疲れにくいというメリットも。
しかも薄さ約5.9mm、重さ約349gと携帯性抜群で、まさにノート感覚で持ち歩ける。価格は少々高めだが、書類をまとめて持ち歩けるドキュメントリーダー兼ノートと考えれば、コスパも悪くないはず。その価値がわかる人には、響く製品だろう。