2:親猫モード
出産経験や子育て経験がない猫も、成猫になると母性や父性を持ち、親猫モードな気分になることがあります。それは子猫だけでなく、飼い主である人間に向けられることも。皆さんの飼っている猫は、捕まえた小動物や虫などを持って帰ってきたことはありませんか? これは、猫が飼い主に「こうやって狩りをするんだよ」と教えるためと言われています。そう考えたら、猫が小動物や虫の死骸を持って来たときには、「ありがとう」と声をかけてあげるのが正解かもしれません。
その3:飼い猫モード
猫がお腹を上にして寝ている姿を見かけたことはありませんか? この姿は外敵がいないリラックスした状態のときにしか見ることができないのだそう。人間のように床におしりをつけて脚を前に出した「スコ座り」も同様です。完全に警戒心がないときにしかしない行動なので、この姿を目撃したら「うちのコは心の底からくつろいでいるのだな」と喜んでいいでしょう。とはいえ、警戒心があまり強くない猫は知らない人が遊びに来ていてもこのポーズで寝ていることがあるので、焼きもちを焼かないように!(笑)
その4:子猫モード
甘えた声で鳴きながらすり寄ってきたり、1日中、家の中をくっついて回ったりするのは、本来、子猫が親猫に対してする行動なのだそうです。野良猫は単独行動ができるようになると、親猫に甘えることはしなくなりますが、飼い猫の場合は、飼い主という甘えられる存在がいるので、いつでも子猫気分になれるのだそう。飼い主に甘える猫はこの子猫モードな時間が長い猫だといえるでしょう。
このように飼い猫は4つの気分を切り替えて毎日を過ごしています。さっきまでは子猫モードで甘えていたけど、家に入ってきた虫を見て野生モードに切り替わるということもしょっちゅうありますよね。自分の飼い猫の行動をよく観察してみると、今、猫がどのモードに入っているのかがわかるはず。これを知っていれば気まぐれな猫との付き合い方もちょっとだけわかりやすくなるかもしれませんね。
文/佐藤玲美
構成/ペットゥモロー編集部