■連載/ペットゥモロー通信
「うちのコ、しっぽを体に巻きつけて座る姿が上品なのよ♪」という親バカな飼い主さんの発言、聞いたことありませんか。そもそも、このしっぽを巻きつける体勢、本当にお育ちの良い猫がするんでしょうか?
しっぽをクルンして座る姿勢に、お育ちは関係ありません!
結論からいうと、このしっぽを足の周りにぐるりと巻きつけて座る姿勢は、お育ちの良さとは関係ありません。しっぽを体に巻きつけるのは警戒心の強い猫にみられる特徴だそう。つまりしっぽを体に巻きつけてガードしているんですね。しっぽを足に巻きつけることで、足跡や足の匂いを消す効果もあるんだそうです。ただ、常に緊張状態なのではなくて、野生の緊張感があった頃の名残という説もあるので、「うちのコ、何か怖いのかしら?」と気にする必要はなさそうです。
足の上にしっぽを置きながら巻きつけている場合は、大切なしっぽを汚したくないという几帳面なネコにみられる体勢なんだそう。寒い日は防寒具として体に巻きつけるという説もあります。
また、猫によって右巻き、左巻きのコがいるのも案外知られていません。なぜ右巻きと左巻きのコがいるのか、理由は明らかにされていませんが、人間でいうと「利き腕」のようなものだと考えられているようです。
あなたの猫は右巻きですか? 左巻きですか? 観察してみると新たな発見があるかもしれません。
文/佐藤玲美
構成/ペットゥモロー編集部