カラーレンズを搭載したクリップを着脱することにより、1本のフレームで、サングラスとしてもメガネとしても使用できる。そんなクリップオン式のアイウェアが人気を集めている。なかでも最新トレンドともいえるのが、跳ね上げ機能も兼ね備えたスタイルだ。
■シーンで表情もガラリと変わる跳ね上げ式のクリップオン
屋外で掛け替えるために、度付きのカラーレンズを搭載したサングラスを携帯するメガネユーザーも少なくない。それを1本のフレームでまかなえるのが、クリップオンというスタイルだ。カラーレンズを組み込んだクリップをメガネの上から装着するというものなのだが、シーンによって手軽に用途を変更でき、表情も一変させてくれる。
長らく続いたプラスチックフレーム人気に続き、より技巧的でクラシカルな異素材コンビネーションフレームが注目されるようになったことも、このスタイル提案の追い風になっているのかもしれない。精巧に作りこまれたコンビネーションフレームと、ギミックが搭載されたクリップオンという組み合わせは相性が良く、とくに男性ユーザーの心を揺さぶるはず。メガネフレームのレンズを囲うリムにしっかりとフックするタイプ、着脱の手軽さを優先して鼻元だけでフックさせるタイプ、左右のカラーレンズをつなぐブリッジ部のバネ性を利用して着脱するタイプ、スマートなマグネット式など、ひとくちにクリップオンといっても、そこには多種多様な知恵と工夫が垣間見られて楽しませてくれる。
なかでも、最注目のトレンドといえるのは、跳ね上げ式も兼ね備えたもの。フリップアップなどとも呼ばれる跳ね上げ式という機構は、文字通り、フロントを跳ね上げることにより不要なレンズを視界からとりのぞけるようになっているスタイルだ。視力矯正レンズの前面にカラーレンズの跳ね上げ式ユニットを装備したものもあり、アプローチこそクリップオンとは異なるが、用途や目的としては重なるところも大きい。
クリップオンが跳ね上げ式を兼ね備えることで、さらにきめ細かくメガネとサングラスのスイッチが可能になる。たとえば、ドライブ中ならトンネルに入ったとき、フィッシングの最中なら釣り上げた魚の色を確認したいときなどに便利だ。ルックスとしても、メガネ、サングラス、跳ね上げと、3つの表情を演出できるのも魅力である。
■精巧なディテールが光るコンビ&跳ね上げクリップ
フレーム:507C 3万3000円(税抜)
クリップオン:507C CLIP 1万5000円(税抜)
ロサンゼルスを本拠地とし、ヴィンテージスタイルを現代的にリファインして提案する老舗ブランドは、クラシカルなディテールである汗止め用のスウェットバーに回転軸を搭載した跳ね上げ式のクリップを採用。陽射しの強いカリフォルニアでは、サングラスの上にクリップを装着し、カラーレンズを二重にして使用することも。