糖質オフブームで「お米」抜きや減らすことが流行っている。しかし、その反動からか、お米の優れた栄養価や特長が見直されている節もある。そんな優れた食材であるお米を活用することで、ダイエットになることもあるようだ。ただし、成功させるにはあるポイントがある。そこで、お米を3食食べながら、ダイエットの結果を出す方法を、一般社団法人日本栄養バランスダイエット協会の理事長に指南してもらった。
■お米を食べるダイエットのよくある失敗
お米を食べるダイエットを成功させるためには、お米ダイエットでよくある失敗を把握しておくことが必要だ。例えば、次のような失敗だ。
●おかずをあまり食べず、お米中心にすると、お米を食べ過ぎてしまいあまり体重が減らない
●お米が続くと飽きてしまう
●お米やあっさりとしたおかずばかりになるので、脂っこいものが食べたくなって、ついに爆発して食べ過ぎてしまう
■お米を食べるダイエットの失敗を防ぐには?
これらの失敗はどうすれば防げるだろうか。日本栄養バランスダイエット協会の理事長である三田智子さんは次のように教える。
「お米、特に白米など精製された食品には依存性があります。砂糖も同じです。食べれば食べるほどもっと食べたくなります。
また、お米だけのダイエットでは栄養のバランスが崩れてしまいます。痩せるには三大栄養素の摂取バランスが一番重要です。バランスが崩れると、筋肉は削られて、脂肪ばかりがつきやすくなります。栄養バランスが『痩せるバランス』になっていれば、ごはんを食べながら、運動しなくても、体脂肪だけを減らすことが可能です。また、嬉しいことに筋肉は減りません。正しい栄養バランスこそが最も重要なのです」
三田さんの言う栄養バランスとは、厚生労働省発表の「日本人の食事摂取基準」だという。
炭水化物 50~65%
脂質 20~30%
たんぱく質 13~20%
出典:厚生労働省 日本人の食事摂取基準