〝サワー〟の由来って知ってる？祐天寺の名店『もつやき ばん』で聞いたレモンサワー誕生秘話

　ところで、祐天寺『もつやき ばん』には連日、行列が絶えない。レモンサワーを命名したというだけなら、こうはならない。

朝〆の豚を使った「焼きとん」各種は大きめにカットされ食べ応え十分ながら1本100円。豚の尻尾と豆腐を辛い汁で煮た「とんび豆腐」（350円）や、サックリとした香ばしさの奥に独特の旨みが広がる「レバカツ」（１枚150円）、鮮度よい内臓をたっぷりと使った「もつ煮込」（300円）、ほどよいマヨネーズ味がクセになる「マカロニサラダ」（280円）といった名物料理たちの旨さと驚きの安さ、そしてそれらとレモンサワーの相性がすこぶる良いことも行列の絶えない理由だ。

　レモンサワーが命名されただけでなく、旨い焼きとんが食べられ、2000円台で大いにホロ酔える店となれば、これはもうレモンサワー好きでなくとも、ぜひ足を運んでみてほしい店なのだ。

　次回からは、レモンサワーがどのように広がりを見せているのかを追いかけてみたいと思います。

祐天寺『もつやき ばん』
東京都目黒区祐天寺2-8-17
電話：03-3792-3021
営業時間：16時〜23時（土15時〜、日15時〜22時）45分前LO
休日：年末年始・お盆

※再開発に伴い１度閉店。現在の『もつやき ばん 中目黒本店』は、その後に再開した店になります。

取材・文／武内慎司