3)エースコック『わかめラーメン』(20分)
やや時間がかかった印象もある『わかめラーメン』は、食べられるようになるまで20分。8分ほどから様子をみながらほぐしてみたが、麺の太さもありなかなか苦戦した一品でもある。
かやくは事前に投入していたため、ゴーサインと共に添付の液体スープとスパイスを混ぜてみた。カップラーメンの中では比較的濃いめのスープも特徴だが、水で作るとふだんより薄口な味わいに。ただ、添付のスパイスに含まれるこしょうがうまく溶けず、ストレートに鼻先へ届く印象もあった。食感は冷えているせいか麺の食べごたえが増し、コシがより強く感じられたのも印象的である。
4)東洋水産『マルちゃん麺づくり』(28分)
もっとも時間のかかった麺づくりだが、この28分という数字はあくまでも麺の固さを残した上での記録である。他の商品と同様に途中からほぐす作業を加えてみたが、生麺に近い食感はやはりなかなか手ごわかった。
『わかめラーメン』と同じく、食べる直前に添付の液体スープとのりを加えた。水と油が混ざらないというのは、もはや常識といえよう。液体スープに含まれる脂が表面に浮いており、その味わいがクドくなってしまった印象もある。ただ、麺へのこだわりはやはり随一で、冷えていることからつけ麺のような固さがあった。水でしか調理しないことを考えると、可能ならば麺だけを取り出してほぐすのもアリだ。
もちろんどの商品も熱々のお湯で作ることを前提に考えられているのはいうまでもない。ただ、水しか使えない場合であってもそれぞれふさわしい方法で、食べられるというのは分かった。スーパーやコンビニに足を運んでみても、カップラーメンの種類は無数だ。また別の機会に、他の味やカップ焼きそばも検証してみたいところだが、いずれにせよ、いざというときに備えておきたい商品であるのは間違いない。
文/カネコシュウヘイ
※記事内のデータ等については取材時のものです。