■連載/PC&スマホのお悩みを解決!「サポートスタッフだけが知っている“プロのテクニック”」
みなさん、こんにちは。日本PCサービスの藤本です。
突然ですが、今お使いのパソコンのOSは何だか覚えていますか? Windows 7? それとも最新のWindows 10でしょうか? よくわからないぐらい古いOSを使われている人もいらっしゃるでしょう。そんな人は、OSのバージョンを確認してみて下さい。というのも、この4月11日にWindows Vistaのサポート期間が終了するからです。
サポートが終了すると何が起こるのか?
4月11日を過ぎたからといって、Windows Vistaのパソコンがすぐに使えなくなるわけではありません。普通に起動しますし、ソフトやネットもつながります。ただし、セキュリティ上の問題が発見されたとしても、OS側での修正は一切されなくなります。つまり、ウイルス感染やパソコンの脆弱性が狙われるセキュリティーホールへの危険性が高まるのです。
家に例えるなら、ドアに鍵がかかっているようでも、壁に穴が開き始めてどんどん広がり、泥棒が入ってくるようなイメージです。
とはいえ、現在Windows Vistaを使われているユーザーはかなり少なく、全体の1%程度です。実は、2014年にサポートが終了したWindows XPはその数倍ユーザーが残っています。XPはもともとも台数が多く、業務用途など、様々な事情が背景にあります。それに比べれば、Windows Vistaのユーザーは少数で、それでないと困るというより、単純に新しいものに興味がなかったり古いものを大事に使う人が多いように思われます。私が接してきた限り、パソコンの使用頻度が少ない人がほとんどです。
インターネットに接続せずバックアップを取る
では、4月11日を過ぎたWindows Vistaパソコンは、どうすればよいでしょうか。今やセキュリティのリスクのほとんどはインターネット経由ですから、ネットに接続しなければ、ほぼ問題ありません。LANケーブルは外し、Wi-Fiは切っておきましょう。
ワープロや表計算ソフト、写真などを扱う分には使い続けられます。ただし、アプリケーションのアップデートはありませんし、ハードウェアが壊れた場合も、パソコン自体が古いので修理は難しいです。故障したときに備えて、データのバックアップは必ず取るようにしましょう。外付けHDDを使用するのがもっとも手軽な方法です。クラウドサービスを使ったバックアップは、データ共有の利便性や信頼性が高いのですが、サポート終了以降はネットにつなげないのが前提なので、別のパソコンがある場合に限られます。
いずれにせよインターネットを使っている方は、新しいパソコンに買い替えた方が安心かつ、より快適にお使いいただけると思います。ちなみに、Windows 7のサポート終了は、2020年1月15日が予定されています。Vistaに比べて圧倒的に多いので、Windows XPの時ぐらいのインパクトが予想されます。