大人の男の嗜みとして1本は持っておきたい万年筆。5000〜1万円程度の予算でも上質な万年筆が揃う。そこで、ペンの専門家・納富廉邦さんにおすすめの万年筆をセレクトしてもらった。
◎ペンの専門家・納富さんが選ぶ3本
■スリムボディーで高いデザイン性
クロス『クラシック センチュリー クラシックブラック』
8640円
1946年から受け継がれているクロスの代表的シリーズ。洗練された雰囲気を醸し出す細身のボディーなのだが、握った時には意外にもしっかりと安定感がある。手帳と組み合わせて使うのもオススメ。
【納富チェック】一見するとボールペンに見えて、キャップを取ると万年筆のペン先が出てきて驚かされます。この細身のデザインが実にうまい。
■さりげなくセンスをアピールできる
パイロット『グランセ NC』
1万800円
同メーカーの人気万年筆『カクノ』の次に試したいスタンダードタイプ。主張しすぎない上品で普遍的なデザインなので、どんな人にも合う。装飾が美しいペン先は14金で、ほどよいしなりがあり書きやすい。
【納富チェック】14金のペン先でコンバーター吸入スタイルと使いやすい。1万円程度の予算なら国産万年筆のほうがコスパが高いと思います。
■万年筆の醍醐味を手頃に試せる1本
プラチナ万年筆『美巧 14K』
5400円
細身で繊細な佇まいのオーソドックスなボディーに、すっきりとした14金のペン先。お手頃な価格ながら高級感があり、万年筆本来の書き心地も味わえる。ペン軸の金のラインが高級さを感じさせる。
【納富チェック】金のペン先は書いた時のタッチの柔らかさが絶妙。そんな14金の書き味を、この価格帯で試せるところがすばらしいです。