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昭和基地開設から60年経った今でも難しい南極の電話事情

2017.05.13

■昭和基地で通信の主力となるインテルサット衛星通信

 昭和基地の通信は衛星回線に頼っている。というのも、昭和基地から一番近い南アフリカですら何千kmと離れており、また、氷が溶けたりぶつかり合ったりする環境では、海底ケーブルを傷つけやすく敷設が難しいからだ。

 そこで、赤道上にある3機の衛星と衛星回線を開き、そこから日本の山口県にある日本最大の衛星通信施設「KDDI山口衛星通信所」を経由し、国立極地研究所と昭和基地を結んでいる。

 濱田さんは衛星回線でのトラブルに対処するため、山口衛星通信所でメインテナンスの技術を学び、南極勤務に備えた。

 昭和基地では主にインテルサット衛星通信を利用している。

 2004年に7.6mのアンテナが収められたレドームを備えたインテルサット通信設備が建設され、第46次観測隊以来KDDIがメンテナンスを実施してきた。

 1Mbpsのデータ通信速度を確保したことで、南極にいてもインターネットや利用できるようになり、また、南極の観測データをリアルタイムで日本国内送ることを可能にした。

 その後は順次速度が速められ、第50次隊で2Mbpsに、濱田さんが参加した第55次隊で3Mbpsへと速度の向上が図られてきた。

 現在では国内各地の学校などと昭和基地とを結んで行う「南極教室」や南極のライブ映像をネット配信するなど、リアルタイムで動画配信ができるレベルになっており、ハイビジョンでの動画送信も可能になっている。

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