遠くで見ると、往年の名車。でも、近寄ってみるとずいぶんコンパクト。フォードGT40やトヨタ 7のレプリカもあれば、ビートやカプチーノ、はたまた街中で見かけるようなミラも混走する、大人のための愉快な競技。それが「K4-GP」だ。富士スピードウェイで行われた「K4-GP 7時間耐久」の参加車両から、気になったモデルをご紹介しよう。
■K4-GPとはちっちゃなクルマ好きの趣味人が集まる大人の遊び
K4-GPは、軽自動車で楽しむモータースポーツとして始まった。でも、ただ単にスピードを競うだけじゃないのが面白い。
モータースポーツは周囲の選手より少しでも速く走ることが基本。でも、このK4-GPは最低限の規則はあるけれど、参加者のモラルに任せて競技が行われている。そうなのだ、紳士のためのモータースポーツなのだ。
たとえば、給油。普通はピットで素早く行うものだけれど、このK4-GPではサーキットにあるガソリンスタンドでする。しかも、ガソリンの使用量が制限されていて、燃費のことも考えながら走らなければならない。アタマを使いながら走らなければダメなのだ。
だからといって、トロトロ走っているワケではない。速い車両は富士スピードウェイを2分13秒台で周回するし、コーナーで攻めすぎてスピンする車両もある。燃費を競い、紳士的な競技とはいえ、そこはやはりモータースポーツなのである。