1年で一番引越しが多いのは3月だが、4月ともなればピークが過ぎ一段落ついたところだろう。しかし、引越しは業者の選定や引越し料金、片付け……等悩みが尽きない。数ある悩みの一つに挙げられるのが「不用品の処分」である。リネットジャパングループが昨年、同社が運営する、本、DVD、ブランド品、フィギュアなど様々な商品の買取及び販売を行なう「ネットオフ」で「引越しに関する不用品の処分に関して」意識・実態調査を実施し、インターネットが浸透した現代で変容する不用品の処分について実態を調べたところ、今までとは違う不用品の活用方法が判明した。
■引越しの際の不用品トップ3は「本」「衣服」「CD」
「以下にあげる不用品のうち、あなたが過去引越しの際に出た不用品をすべてお選びください」(複数回答)という問に対する、回答の上位3項目は「本」(70.0%)、「衣服」(55.6%)、「CD」(51.4%)となった。特に「本」は7割の人が不用品として出たと回答しダントツで1位。家の中で多くの本が眠っている様子が伺える。またCD、DVD、ゲームといったその時々で流行が変化する商材に関しても不用品として出ていることから、検索すればいつでも出てくるインターネット時代では“モノを所有する”ことに固執しなくなってきているのかもしれない。
■不用品の平均換金額は1万2851円!処分方法によって得する人、損する人の二極化
「以下にあげる不用品の処分方法のうち、あなたがとった行動をすべてお選びください」(複数回答)という問に対しては、「捨てた」(70.9%)と回答した人が最も多い結果となった一方で、「買取に依頼した」(41.4%)、「オークションに出した」(9.9%)と回答した人は合わせて50%以上いることが分かった。さらに、そうした処分方法での不用品の平均換金額は12,851円にもなることも判明した。
実際には、「処分費用が掛かってしまった」「0円だったのでもっとよく調べて利用すればよかった」という声も挙がっており、賢く不用品の処分を行った人と、お金がもらえないどころか処分費用まで発生する人に二極化。インターネットを使用した賢い処分方法の選択が、“得する人”の勝因と考えられる。
■不用品換金額は新たなスタートを切る費用へ
「以下にあげる不用品換金額の使い道のうち、当てはまるものをすべてお選びください」(複数回答)という問に対しては、「個人的なお小遣いに」 (24.5%)と回答した人が多く、次いで「引越し費用の足しに」(16.9%)、「欲しい商品や、外食費用に」(11.2%)という結果となった。お小遣いや引越し費用の足し、新しい家具や新居費用など、使用用途は様々だが、何かしらの新たなスタートをきる+αの費用になっていると考えられる。
【調査結果をうけて】
引越しシーズンでは必ずといっていいほど出る不用品だが、流通の流れが早い「本」「CD」「DVD」といったものが多く出ることが調査結果から分かった。また、「買取依頼」や「オークション」といった処分方法で得する人もいる一方で、まだまだ「捨てた」という人も多く、リユース市場の認知拡大が重要となっている。
【調査概要】
調査対象:ネットオフ会員の18歳~60代の男女 計1,127名
調査地域:全国
調査期間:2016年2月22日(月)~3月6日(日)
調査方法:インターネットアンケート調査