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自宅で生まれた子犬の育て方

2017.05.05

人工哺育の場合は私たちがこの刺激を与えなければなりません。お湯で湿らせた柔らかい布、脱脂綿、ティッシュなどを使って哺乳の度にオシッコとウンチをさせなければなりません。

また、生後約3週間でようやく自分で排泄をするようになります。ここまでくればだいぶ楽になりますね。

こんな大変なことを離乳する約3週齢まで続けるのです。これって結構大変ですが、動物の世話ってこういうことです。人間の赤ちゃんと一緒です。

あとは温度管理も重要です。低体温は新生子の死亡の主な原因になりますので、常にホットカーペット、カイロ、湯たんぽなどで温めておく必要があるのです。生後数日は常に25~30℃の環境作りが必要です。これは夏でも一緒です。

また、母犬がいる場合は少し難しいかもしれません。なぜなら、母犬にとってその温度は暑すぎるのです。その場合は哺育箱(子犬がいる場所)の半分だけ温かくなるようにして、もし暑ければ母犬だけ涼しい所に逃げられるようにしておくのです。

生後約3週間で結構犬らしくなり、離乳期に入ります。ここまでくれば世話の面では一安心です。

教訓:

一、体重チェックは毎日必要です。体重が減っていたらミルクを飲めていない証拠ですので動物病院に相談しましょう。

二、母犬が子犬の面倒を見ないときはあなたが母犬の役割をしましょう。哺乳、排泄は必須です。

三、温度管理は25〜30℃とちょっと温かめにしましょう。

文/林 文明(はやしふみあき)

1988年北里大学獣医学修士課程修了。1998年コロラド州立大附属獣医学教育病院に留学し、欧米の先進動物医療を学ぶ。現在は、山梨・東京・ベトナムで5つの動物病院を経営。獣医師、日本動物医療コンシェルジュ協会代表理事。最新著書『愛犬を長生きさせる食事』(本体1000円+税)好評発売中!
◆日本動物医療コンシェルジュ協会
http://www.jamca.gr.jp/
◆ノア動物病院
http://www.noah-vet.co.jp/

構成/ペットゥモロー編集部

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