■連載/ペットゥモロー通信【なぜ野良猫は夜に集会を開くのか?】
夜、なんだかうるさいなと思ったら、猫の声だったということがありますよね。夜になると集会を開いている野良猫(地域猫)たち。基本、単独で行動する動物なはずなのに、なぜ夜になると集まるのでしょうか? その理由を調べてみました。
家猫も、多頭飼いなら家の中で集会を開いているのかも???
地域猫同士の顔合わせ的な意味合い
色々調べていくと、実はまだ不明な点が多くいろんな説があるそうです。1番の目的と考えられるのは、その地域でテリトリーを共有するメンバーの顔合わせ。猫は自分の基本的なテリトリーの外に、「ハンティングテリトリー」を持っているのだそう。このハンティングテリトリーは、猫がたくさんいる地域だと複数の猫で共有することになるので、いちいち、そのたびにケンカが勃発していたら、ご飯にありつくこともできませんよね。そのため、集会でテリトリーを共有する相手の匂いや姿を確認し合っているのだそうです。
集会に使われるのは公園や神社、駐車場など。集まったからと行って何をするわけでもなく、気ままに過ごしているようです。
また、地域猫だけでなく、自由に外に出ることができる家猫が参戦することもあるそう。そういえば、うちのコ、帰ってこないなと思ったら、地域猫たちと、集会で交流を深めているかもしれません。
例えば、知らない顔がこの共有のテリトリーに侵入してくると、連携を取り合って、その新入りを排除するということもできるのだそうです。単独生活を好む猫が、このような集会を開くようになったのは、他の猫と狭いテリトリーを共有しなければいけないという現代社会の仕組みから生まれた猫の社会性ということができるでしょう。集会を開くようになってからは、緩やかにではありますが、順位づけ、すなわちマウンティングも行われているようです。