■福利厚生代行サービス企業に聞く!社員の絆を深める福利厚生のトレンド
そんな社員の絆を深めるための福利厚生には、他にもさまざまなアプローチの仕方がある。今、その「社員の絆を深める」観点からすれば、どのような福利厚生がトレンドなのだろうか? 福利厚生代行サービスを提供する株式会社リロクラブ 法人営業第2ユニット 営業第2グループ のマネージャー 菊地政記さんに、今、多くの企業が行なっている「社員の絆を深める」福利厚生やトレンドを聞いてみた。
「企業様のお話を聞いていると、社員の絆を深めるための福利厚生としてはスポーツ系やランチ系が多いです。スポーツ系では運動会やボーリング大会、野球やサッカー観戦、フットサルチームを作るなど。運動会は企業対抗で開催することもあるそうです。先日も『企業対抗ドッジボール大会』を開催されていた企業さんもありました。
ランチ系では、定期的に社内でランチパーティーを開いたり、ケータリングでランチを社員へ無償提供したりといったことをやられている企業さんが多いようです。ある企業さんでは『ご当地グルメ昼食会』と題して、地方それぞれのご当地グルメをテーブルごとに並べ、九州、大阪、北海道などの同じ出身地の人同士でご当地グルメを囲むといったものを開催したそうです。同じ出身地なら話題も作りやすいですし、親近感を感じるので、より絆は深まる優れたアイデアだと思います」
スポーツやランチを通じ、仕事以外のところで交流することが、社員間の絆を深める近道のようだ。ところで、このような福利厚生を実施する企業は、そもそもどのようなきっかけで行っているのだろうか? 菊地さんはこう予測する。
「企業さんのお悩みを聞く限りでは、会社の規模が大きくなり部署間などのコミュニケーションがとりにくくなった、社員のモチベーションを上げたい、退職率が高いのを改善したいなどの想いがきっかけになっているようです」
社員の絆を深めるための福利厚生とは少しそれるが、リロクラブでは複数企業間での「婚活」を支援することもあるという。
「一社あたり1人~4人の方が参加して、男女3人ずつのチームを作り、一緒に料理をして食べるという会を開いています。一般的な婚活パーティーよりも、企業に勤めている人限定なので、安心感があるようですね。一つのことをみんなでやるというのが、人と人とをつなぐのに役立っているようです」
社員の絆を深め、モチベーションを上げることで、生産性が高まる。このような福利厚生は、今後ますますさまざまな形態をとっていくことだろう。
菊地政記さん
株式会社リロクラブ 法人営業グループ マネージャー。同社が運営する福利厚生倶楽部では、従来型の余暇支援だけではなく、安心して働く環境づくりのお手伝い(育児や介護サービスへの補助金や健康支援、自己研鑽に役立つサービス)も幅広く取りそろえている。
取材・文/石原亜香利
※記事内のデータ等については取材時のものです。