新作・未知作といった、新たなマンガ作品を認知する(出会う)経路について聞いたところ、「書店」(49%)が約半数を占める一方で、「スマホマンガアプリ」(44%)が近接しており、書店と並ぶ新たな接点となりつつあるようだ。加えて、従来書店と並んで作品との出会いの役割を担っていた「マンガ雑誌」(12%)は10%強に留まり、反面、スマホの広がりにより「SNS」(29%)や「クチコミ」(24%)など、人を介した経路が台頭していることがわかる。
現在利用しているマンガサービス(スマホマンガアプリ・サイト含む)を聞いたところ、「LINEマンガ」(26%)と「comico」(25%)が肩を並べ、次いで「少年ジャンプ+」(20%)「めちゃコミック」(17%)「マンガワン」(17%)が続いた。「LINEマンガ」「comico」共に毎日豊富なラインアップで“無料連載“が楽しめることが人気の要因と推察できる。
さらに、メインで使用しているスマホマンガサービスを年代別(10〜40代)に聞いたところ、全年代で「LINEマンガ」の主利用が多い一方、20代では「comico」、40代では「Amazon/Kindle」が並んでおり、年代ごとに傾向が異なることが判明した。
スマホマンガサービスで無料のマンガ作品を閲覧した後のアクションを聞いたところ、「次の無料更新を待つ」(55%)に次いで、「その作品の電子または紙(新品)の本を購入する」(32%)と、3割以上のユーザーが書籍購入に至っていることがわかった。このことから、スマホマンガサービスは無料でマンガを楽しめるだけではなく、マンガコンテンツ購入の新たなタッチポイントとなりつつあるようだ。
■調査概要
調査⽅法/インターネットリサーチ/実施機関:株式会社マクロミル
調査対象/全国15〜59 歳男⼥(スマートフォンユーザー)
事前調査/1万サンプル・本調査1229 サンプル
調査期間/2017 年2⽉14⽇〜2⽉20⽇
文/編集部