なぜ、女性は「そんなことないよ～」と明らかなウソをつくのか？

■連載／おおしまりえの女ゴコロ研究所

女同士は難しい。本音を言うとカドが立つけど、嘘がバレると怒られる。そんな微妙なラインをクリアしようと思ったとき、女の口からは「同意」という技が繰り出されます。

たとえばある女子が「最近太っちゃって〜マジ痩せなきゃ」とつぶやく。そんなとき、９割方の女性が「そんなことないよ！」「全然気づかなかった」と彼女の発言に対して否定しにかかります。

体重の増減が本人にしかわからないレベルなら仕方ないとしても、中にはハタから見ても明らかにデブでも「そんなことない」と、堂々と否定する女性がいるのに驚きます。

多くの男性も、女性のこういった発言に遭遇し、リアクションに躊躇したことがあると思います。

なぜ多くの女性はシレッととぼけてやり過ごすのか。その発言の裏には女の腹黒さではなく、意外な本音がありました。

■「そんなことない」とコメントを返す２つの理由

そもそも「太った〜」発言に対して「そうだね」と答えるのはカドが立つもの。だからといってその通りと思っていたとしても「そんな事はない」と否定するのは嘘になります。彼女たちは本当に嘘をついているのでしょうか。意見を集めてみると、２つのパターンがあるように思います。

「太ったなと思っていても、そりゃあ肯定はしにくいです。そもそもここで「そうだね」とか「ダイエット頑張って」と本人の発言を認めたって、ダイエットをやるかやらないかは本陣次第。女の自虐は否定してほしいからだと思っているので、私は「そんなことない」って言って流します」（27歳・事務）

「女がそういう発言をするときって、だいたい否定か流してして欲しいから言っていると思っています。だから「そうなんだーへー」って否定も肯定もせず話題を切り替えることが多いかな」（30歳・営業）

多くの女性は、ネガティブ発言は否定して安心させて欲しいもの。そう判断した結果、「そんなことないよー」とか流すような返答をするのが、まずは王道の解答方法のようです。