■若いうちは貯蓄しやすい?20代~30代で貯蓄額が上昇傾向、40代からは伸び悩み
次に、全回答者(1000名)に、現在貯蓄できているお金はいくらあるか聞いたところ、貯蓄できていないとする「0万円」が25.4%と、およそ4人に1人の割合でみられ、「1万円~50万円以下」(28.3%)と合計すると、半数以上(53.7%)の人が貯蓄額50万円以下であることがわかった。一方で、「400万円超~500万円以下」(5.4%)、「500万円超~1千万円以下」(6.6%)、「1千万円超」(6.6%)といった回答も少なくなく、貯蓄額が300万円を超えている人は合計で20.4%とおよそ5人に1人の割合となった。ライフステージが多様化する30代・40代では、貯蓄ができている人とできていない人との間で大きな格差が生じているようだ。
家族形成状況別に貯蓄額を調整平均にて比較すると、全体では132万円、未婚者は111万円、子どものいない既婚者は228万円、子どものいる既婚者は123万円となった。子育て資金や子どもの教育資金のために貯蓄に励む人が多いのか、子どもがいない既婚者では貯蓄額が高めな傾向がみられた。さらに、貯蓄額の調整平均を年齢別(5歳区切り)に比較すると、20代前半~30代後半までは貯蓄額の上昇傾向が続く(20代前半28万円→20代後半72万円→30代前半95万円→30代後半154万円)が、30代後半以降は横ばい(30代後半154万円→40代前半147万円→40代後半154万円)となった。貯蓄がしっかりとできた人は、20代から30代にかけて、貯蓄に励んでいたのではないだろうか。
■調査概要
調査対象/ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする30歳~49歳の男女
調査期間/2017年1月
調査方法/インターネット調査
調査地域/全国
有効回答数/1000サンプル (有効回答から男女×30代前半・後半、40代前半・後半が均等になるように抽出
文/編集部