毎月、自由に使えるお金はいくらぐらいか。30、40代ともなると、個人によって差がありそうだが、SMBCコンシューマーファイナンスが以前、30~49歳の男女を対象に「30代・40代の金銭感覚についての意識調査」をインターネットリサーチで実施したところ、実情が明らかになった。※1000名の有効サンプルの集計結果(調査協力会社:ネットエイジア)
■未婚者のお小遣いは平均3.9万円、子どものいない既婚者は3.6万円、子どものいる既婚者は2.4万円
30代・40代は結婚や出産・育児、住宅の購入などのライフイベントを経験したり、出世をして若い頃よりも多くの収入を得るようになったりと、ライフステージの変化に富んだ年代なのではないだろうか。
そこで、ライフステージの移り変わりによってお財布事情はどのように変化していくのかを探るため、30歳~49歳の男女1000名(全回答者)に、毎月自由に使えるお金はいくらあるか聞いたところ、全体の平均額は3万1895円、未婚者は3万9122円、子どものいない既婚者は3万6204円、子どものいる既婚者は2万4083円となった。お小遣いよりも子育て資金や教育資金の捻出・積み立てを優先するためか、未婚者よりも既婚者の自由資金は少なくなった。
また、子ども(末子)の成長段階別に平均額をみると、乳児~未就学児(1万9045円)や、中学生(2万2426円)では、そのほかの成長段階よりも自由に使えるお金が少なくなった。小学校入学前や高校受験前の子どもを持つ親は、自身のお小遣いなどの自由資金を控えめにしているようだ。
さらに、同様の質問を行なった20代の調査結果も利用し、毎月自由に使えるお金の平均額を年代別に比較したところ、20代は3万422円、30代は3万896円、40代は3万2895円となり、一見して、特段の違いはみられなかった。
しかし、未婚者と既婚者にわけて年代別にみると、未婚者では20代3万2997円、30代3万8292円、40代4万293円となり、既婚者では20代1万9376円、30代2万4230円、40代2万9151円となった。未既婚別では年代が上がるにつれて自由に使えるお金が多くなる傾向と、同年代では既婚者より未婚者で自由に使えるお金が多い傾向がみられた。年代が上がるにつれ余裕資金が増える一方で、結婚後は自由に使えるお金が少なくなる傾向にあることがわかった。