股関節をやわらかくすることで、美容・健康効果が得られるといわれる。その股関節をやわらかくするメリットと簡単なやり方を、ゆうき指圧の大谷内輝夫院長に聞いた。
■股関節をやわらかくするメリット
大谷内院長によれば、股関節をやわらかくするメリットには次のことがあるという。
「股関節をやわらかくすると、まず血液循環がよくなります。むくみや便秘にも良い影響が出るでしょう。また、30~40代のうちに股関節をやわらかくしておくと、50~60代で起こりやすい股関節痛に基づく腰痛や膝痛を防ぐことができます」
股関節をやわらかくすることと、腰や膝とが関係しているとは意外だ。
「股関節疾患で来院される方の治療を行いますと、同時に膝が痛いという方が多いことに驚かされます。膝関節に関わる筋肉と、股関節に関わる筋肉は同じです。
また腰にも関係があります。股関節をやわらかくすることは、50歳以上で起こりやすい『脊柱管狭窄症』の予防にもなります」
他にも、股関節をやわらかくすることにより、見た目のメリットも得られるという。
「股関節をやわらかくすることで、筋力間バランスが整うので、姿勢や歩き方などの動作や所作がきれいになります。身体の動きの流れがよくなるからです」
■股関節をやわらかくするには?
では、股関節をやわらかくするにはどうすればいいのだろうか。よく、股関節トレーニングとして、筋肉をストレッチしたり、筋トレをしたりする方法を目にする。しかし大谷内院長によれば、股関節をやわらかくするには、筋肉にアプローチする筋トレやストレッチよりも先にしたほうがいいことがあるという。
「股関節をやわらかくするためには、よく筋肉を鍛えたり、ストレッチをしたりするといいといわれます。しかしその前に筋肉の奥にある靭帯と関節包を『8の字ゆらし』などで整えてから、筋肉へのアプローチを考えてはいかがでしょうか」