■Impression
その音は国産メーカーのアクティブスピーカーと違い、意外と優しい。ハイレゾ対応モデルにありがちな粒立ちを強調したものではなく、オーソドックスなピラミッドバランスで、ことさら低域を強調するわけでもない。帯域内でうまくまとめた感じで、刺激的な音が出ないのでBGMにも適している。低域は量感があるがパッシブラジエータの音なので、ややこもった感じになる。AACとaptXに対応しているため、高域の情報量も削られることなく再現されるようだ。『iPhone 7 Plus』で接続してもAstell&Kern『AK380』に接続しても音の違いは少なかった。それよりも『AK380』のようにラインアウトがあれば、有線接続にすると音の輪郭がハッキリするなどの音質向上効果が感じられた。『Voom20』はハイコスパで屋内でも屋外でも使え、大音量再生ができて長時間使えるワイヤレスアクティブスピーカーと言える。
文/ゴン川野
※記事内の情報は取材時のものです。