■連載/ペットゥモロー通信
飼い猫を撫でながらステキな時間を過ごしている最中、獣医師さんにも猫の体をマッサージしながら猫の骨格を感じて、病気や肥満の兆候を調べましょうって言われたし……って思って、猫の背中からしっぽにかけてすぅーっと手を滑らせると、猫がプンッとお尻を突き出すこと、ありませんか?
飼い主としては、お尻の穴は丸見えになるし、なんだか、ちょっとびっくりしちゃうんですけど……。この行動をする猫の気持ちっていったい……。嫌がっているのか、嬉しいのかもわからないので、調べてみました。
お尻からしっぽを触らずとも、撫でている最中、伏せの体勢になりつつ、お尻を浮かせている猫ってよく見ますよね。
これって実は「甘えている」行動のひとつだそうです。
しっぽの付け根は、仙骨という骨があって、その中に脊髄が通っているので、刺激されることで、起こる現象なのだそうです。そこに神経の集まる猫にとっては敏感な場所。だから、触られるのが嫌いな子もいれば、気持ちいいから撫でてほしいと思う子もいるという、とてもセンシティブな場所なのだそうです。
触って欲しいという子の多くは、手の平でやさしくトントンとリズミカルに叩くのが好まれやすいですが、指を立てて掻くように撫でるとかちょっぴり強めにさすってあげるなど、猫の個体差で気持ちよいポイントが異なるようです。
自分の家の猫が、どう触られるのが嬉しいかを把握することこそが、飼い主の力量の見せ所、ともいえそうです。
文/佐藤玲美(ペットゥモロー編集部)