■プチ家出を行うときに気をつけたほうがいいこと
もしプチ家出を行うのであれば、次のことに気を付けたほうが、問題も最小限にとどめることができる。かずえさんに主な注意点を聞いた。
●個人の問題だけで済むかよく考える
「デメリットのところでも述べましたが、個人の問題では済まないこともあります。家庭によって状況は異なるもの。家を飛び出す前に、どなたか信頼のおける人に相談しましょう」
●メモを残す
「直接、家族へ口頭で伝えるのがむずかいしなら、少なくともプチ家出だと知らせるメモを残しましょう」
●プチ家出のことをママ友や両親に言わない
「プチ家出をしたことや、その理由を、自分の友人や両親に言わないこと。家族の愚痴を言うのもよくありません。友人に話せば尾ひれがついて、とんでもない話として広がってしまう場合も。うらやましく思われ、ねたみを持たれることもあります。親は我が娘かわいさに口を出しがちで、大きなことになった事例もたくさん見てきました」
プチ家出は、冷静になって自分を振り返ることができる良い機会。しかし、同時に家族へ心配をかけたり、家系全体のトラブルになったりする恐れもある。
「プチ家出は、“プチ”のままで、かわいく家出する程度がいいものです。大きな悩みは専門家に相談するというのも一つの方法です」
プチ家出は、状況によって結果が良くも悪くもなる。よく考えて行動するのが、自分自身のためにも一番といえる。
(取材協力)
子育・親育協会理事・虐待問題研究所理事
子育て悩みカウンセラー かずえさん
自分自身の子育てや他人の子どもを預かり一緒に生活する中で起こる問題や、親と子どもの考え方の違いを自ら体験。多数の家族のコミュニケーション不和による問題を目の当たりにする中で、孤立する母親たちの手伝いしたいと考え、活動している。
http://ameblo.jp/lavie10/
取材・文/石原亜香利
※記事内の情報は取材時のものです。