ノイズキャンセルといえば、通勤・通学のお供として使いたくなる機能なので、電車内で試してみたところ、電車の走行時の騒音を抑える効果は有効。音楽を聴くと不快に感じやすい中音域のノイズ遮断が強めで、音楽自体がよりクリアに聴き取れる。重低音域のノイズはわずかに残るが、音楽を聴いていればまず気にならない水準だ。
もう一つユニークな機能がHearThruで、これは”イヤホンを着けながら外の音も聞こえる”という機能。人の話し声などに効果があるようで、HearThruオフではほとんど聞こえない電車の車内アナウンスも、HearThruオンではクリアに聞き取れた。街中を歩いていても音楽を聴きながらでも周囲の様子はしっかり伝わるレベルになっているようだ。
ノイズキャンセル、HearThruはアプリから個別にオン/オフを切り替えられ、両方共オンにすると周囲の騒音はカットされるが声は聞き取りやすいと、まさにベストバランスになる。
なお、気になるバッテリー消費も通常のイヤホン再生と同水準なので、心配する必要はほとんどない。
■結論。iPhone 7ユーザーなら買い推奨
実際にRAYZ Plusを使ってみると、まさに”iPhone 7ユーザーとして欲しかったもののすべて”が詰まっている感がある。
iPhone 7を使いながら充電できる当たり前の便利さはもちろん、毎日外に持ち出す多機能イヤホンとしてみても、ノイズキャンセル、Hear Thruの完成度は高く、どこを取っても隙がない。
ワイヤレスイヤホンの選択肢もあるなかで、あえて有線を選ぶ。そして数々のメリットを享受できるモデルとして、RAYZ Plusは魅力が高い。これは、ヒットの予感がするモデルだ。
取材・文/折原 一也
※記事内の情報は取材時のものです。