■数学が苦手…な女性は時代遅れ?
数学の難しい問題はドーパミンによる快感を生じ、単純な計算問題は認知症防止と脳の活性化に役立つというあらゆる効果のある数学。しかし、一般的に、女性にとっては苦手意識を持つ分野。近年、「女性に数学は必要ない」という固定概念が植えつけられているだけであるという見解が主流になっている。2010年に米ヴィラノーヴァ大学の研究チームが発表した調査結果では、男女平等が進んでいる国ほど、数学の実力に男女差が少ないことが分かっている。
また、2015年9月20日に開催された、日本数学検定協会主催の「数学甲子園2015」では、全415チーム中、優勝を飾ったのは“女子のみで構成されたチーム”だった。優勝したのは神戸女学院高等学部「Primeチーム」で、その数学力や創作力、問題解決力、プレゼンテーション力などを競い合い、女子のみのチームとしては初となる快挙を成し遂げたのだ。
今、数学への興味関心は、女性も男性も関係なくなってきた。ぜひ男女共に、数学の楽しさを味わってみてはいかがだろうか。
取材・文/石原亜香利
※記事内のデータ等については取材時のものです。