■ビジネスパーソンが野菜ジュースと上手に付き合うためには?
では、忙しくあまり食事に気を遣う時間のないビジネスパーソンは、野菜ジュースとどのように付き合っていくのがいいのだろうか? 諏訪さんは次のことを教えてくれた。
「野菜を“食べる”ということは“噛む”ことです。咀嚼の効果は、脳の活性化や消化液の分泌など、体にとって有益なことが多く、また満腹中枢が働いて食べ過ぎを防ぐなどの効果もあります。ジュースにしてしまうとそれらの効果を得られにくくなりますので、まずはしっかりとバランスの良い、野菜たっぷりの食事を摂り、野菜ジュースは補助として利用するようにしてください。野菜ジュースに頼りすぎない食生活を送ることが大切です。
どうしても野菜を食べる機会がない場合や、野菜嫌い、体調不良などの場合には、上手く野菜ジュースを利用されると良いでしょう」
グリーンスムージーやコールドプレスジュースなどは、栄養面で期待できるが、生の野菜を搾って飲むのは少々手間で、さらに保存が効きづらいという難点がある。その点、市販の野菜ジュースは職場にも持っていきやすく、手軽に摂取できるところがメリットといえる。
まずは生の野菜を食べる食習慣をベースにし、野菜ジュースは補助的に活用しよう。
諏訪淳子さん
一般社団法人健康栄養支援センター 代表理事、日本ビューティーヘルス協会 会長。美容食インストラクターR、栄養士、美容栄養学専門士、栄養コンサルタント社代表、関西コレクション エンターテイメント 美容栄養学講師、モデル・タレント・ミス大会フードトレーナー、美容食・ダイエットインストラクターなど多数の肩書きを持つ。行政・企業主催による食育イベントや講演会などに多数出演し、美容栄養学の講座や料理教室も多数開催している。その他、テレビ、新聞、雑誌など出演、番組・記事制作協力など精力的に活動を行っている。
取材・文/石原亜香利
※記事内のデータ等については取材時のものです。