■連載/ペットゥモロー通信
空前の猫ブームの中、気まぐれで甘えん坊な黒猫ファンも急増中!そんな黒猫にまつわる知られざるトリビアをご紹介します!キュートな黒猫写真も一緒にお楽しみ下さい!
夏目漱石の名作「吾輩は猫である」のモデルは黒猫
「吾輩は猫である。名前はまだ無い」
で始まる夏目漱石の名作「吾輩は猫である」。この物語に登場する猫のモデルは漱石の家に迷い込んだ黒猫だと言われています。作品の完成後、黒猫は亡くなってしまいますが、そのとき、漱石は弟子たちに「黒猫の死亡通知」を送ったとか。ちなみに小説同様、モデルとなった黒猫も最期まで名前をつけてもらうことはなかったそうです。
知ってた?
新宿住友ビルにある黒猫の像は江戸の救世主だった!
西新宿にある新宿住友ビル。その前の広場には大きな玉を手にしたちょっとポッチャリ気味の黒猫の像があります。名前は「玉ちゃん」。
実はこの黒猫、室町時代の武将・太田道灌が戦で劣勢に立たされ、逃げ惑っている時にお寺まで案内し、命を助けたと言われているんです。太田道灌は江戸城を築き、江戸を開いたとされる人物。そのためこの黒猫は「江戸の恩ねこ」とされています。
ちなみに黒猫が太田道灌を案内したお寺は、現在、新宿区西落合にある「自性院」と伝えられています。
日本で最初の猫ブログは黒猫が主役!?
平安時代、黒猫を飼っていたという宇多天皇は日記「寛平御記」(宇多天皇御記)に飼い猫のことを事細かに記していました。例えば「私の黒猫は毛色が美しくネズミ捕りもうまく、寝ると玉のようで歩く姿は雲の上をいく竜みたい…」「父が私にくれて5年になるが、毎日乳粥を与えている」といったように。
宇多天皇の黒猫愛がいっぱいつまったこの日記こそ文献上最初に記された猫の話。日本で最初に猫ブログを書いたのは黒猫を飼っていた宇多天皇だったのかもしれません。
ふ〜ん