『これが本当の焼肉だという確信!!』
肉3皿を感動しつつ食べ尽くす。最近のチマチマした焼肉屋と違って、一皿の量もけっこうあるんで、あといけるのは二皿くらいか? ってことで頼んだのが『コブクロ(450円)』と『ギャラ(450円)。
もちろん『コブクロ』もよかったが、いや〜またまたオシッコ漏れかける旨さだったのが『ギャラ』。牛の4番目の胃ね。
これがまぁ出てきた時から輝いてる。それを焦げないように、でもちゃんと火は通るよう丁寧に焼いて咀嚼する。もうなんの言葉もでない旨さのアマゾン川ですよ、これは!!
もう全てが感動に包まれたカーテンコールを送りたくような店。
もともと焼肉って、イイ意味でのちょっと猥雑な感じがあったものじゃない? あの本来焼肉屋さんが持っていたムードと庶民的価格。こういう食べ物だよな〜焼肉って!! って再確認したわ、オレ。
だって3人で総会計いくらだったと思う? 今まで書いてきた値段を足せばわかると思うけど5100円ですよ5100円! 3人で焼肉けっこう腹一杯焼肉喰ってボトル一本呑んでそれで5100円!! 一人頭、1700円!!
もう一度書く!! 焼肉って本来こういうもんだったろ!
ちゃんとチューインガムまでもらい、満足という言葉では申し訳ないくらい満足して店を出ると、女将さんが店の外まで見送ってくれた。それもオレたちが真っ暗な路地を出るまで見送ってくれた。
真っ闇の奥で、もうほとんど見えないくらいの薄明かりに照らされた女将さんきシルエットを見たとき、また思ったよ。
焼肉どころか、飲食店って本来こういうものだったろ! って。
それ以来、3日ほど寝ても覚めてもこの店のことばっかり思い出してる。これはすぐにでもまたいくな〜この店。
文/カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。