本来の焼肉ってコレだ!闇の奥に潜む超秘境焼肉店『O』の評価
オヤジス度 ★★★
エルドラ度 ★★★
オヤジナリティー ★★
もう最初に書いときます。今回、超秘境です。そして最高です。
川崎といえば、わかってる人には常識といってもいい東日本の焼肉のメッカ。
そんな川崎の焼肉屋さんで、もっとも秘境度が高い店といえば、池上運河に近い『D(仮名)』がなんといっても有名だ。
しかぁし! 今回そんな『D』にまさるとも劣らない秘境度満点の店に焼肉屋が登場するッ!
それも『D』が川崎駅からバスに乗って20分くらいかかるところにあるのに、なんと今回の店は川崎駅から徒歩5分ほど!
よく行く繁華街から、わずか1ブロック移動しただけで、川崎市民のオレですら、こんなとこがあったんだ!! と驚愕するような、時間の流れが完全にストップしてしまったような一角があったのだ。
JRの川崎駅の東口から、京急の川崎駅の方に向かって歩き、昼から呑める食堂として有名な『M』の前を通りすぎる。
今までこの先はなんもないと思ってまったく足を踏み入れてなかったのだが、街灯もほとんどなくなり、駅からすぐ近くだというのにかなり真っ暗なその歩道に“左の路地に焼肉屋さんあります”ということを示す控えめな看板が立っている。
「そんなの本当にあんのかよ?」
と半信半疑で左の路地を覗いてみれば!! いや、路地に入る前からかなり暗かったのに、路地の中はもう真っ暗!! もはらやこれはお化け屋敷の中に等しいくらいのルクスっぷり!! おまけにその路地が、人が二人並んだらもう精一杯といってもいいほどに細い。
真っ暗な極細路地。東南アジアの街とかならば、繁華街のすぐ裏にこんな道もありそうだが、日本の繁華街じゃちょっとこの暗さは見かけない!
その暗さ、細さを見た瞬間、誰もが、こんな奥に店があるわきゃあない!! と思うだろう。いや、あったとしても、昼ならばともかく、夜はちょっと入り込めない、正直いって“怖すぎる”空気が密集している。
しかし、よ〜く目を凝らしてみれば、その暗黒の奥にほのかに見える人工的な薄明かり。誘蛾灯に誘われる蛾の如く、秘境酒場に魅せられた男としては、恐怖心を好奇心とアルコールへの欲望で打ち消して、恐る恐るその路地をすすんでいかねばならない。
するとォォォォ!!