■連載/ペットゥモロー通信
犬と猫では砂かけの理由もちがいます
犬がトイレの後、その上に足で砂をかけることがあります。その砂のかけ方は適当で、全くフンにかかっていないこともしばしば。反対に、猫はトイレをした後丁寧に砂をかけて隠します。
この違いには面白い理由があります。
体に汗腺を持たない犬ですが、唯一足の裏には自分の匂いを分泌する汗腺に似た組織があります。そこから汗のような分泌物が出るため、砂に自分の匂いをこすりつけ、縄張りを主張していると言われています。
一方、猫は、外敵から身を守るため、自分の存在を隠そうと砂をかけるのです。また、排泄物の匂いで自分の居場所がばれて狩りに支障が出ないようにという説もあります。同じような行動でも犬と猫では全く別の意味を持っていることが面白いですよね。
不思議だった愛犬の行動も、意味が分かると見方が変わってきます。愛犬が砂かけを失敗しても、温かい目で見守ってあげてくださいね。
文/大原絵理香(ペットゥモロー編集部)