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スマホのブルーライトをカットするアプリ「ブルーライト軽減フィルター」の効果を徹底検証

2017.01.24

■連載/一条真人の検証日記

ブルーライトの問題点

「ブルーライト」という言葉がIT界で使われるようになったのはいつごろだろうか?

なぜブルーライトが問題なのだろうか?

まず、色には「波長」がある。紫外線、赤外線という言葉があるが、これは色の波長のなかで一般に人間が感知できない周波数を表している。

青は周波数が短く、赤は周波数が長くなっており、紫外線は人間が感知できる青い色側の周波数外、赤外線は感知できる赤い色の周波数外になる。赤は情熱の色で、青はクールな色という一般的なイメージがあるが、赤の波は動きが長くゆったりしており、青の波は短くせわしない。そのため、青という色は赤よりもパワーを持っている。そのためパソコンやスマホのデジタルディスプレイ(VDT)のブルーライトは人間をより疲れさせ、有害なものになっている。

厚生労働省はこのため、「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」というものを定めている。これによれば、「一連続作業時間」は「1時間を超えないようにすること」一般的な日本の会社などの労働環境ではこれを守るのはけっこう難しいのではないだろうか?と思ってしまう。

ブルーライトを防ぐためには

ブルーライトを防ぐため、ディスプレイに貼ってブルーライトを削減するフィルターやブルーライトを減少させるレンズを装着したメガネなどの製品がある。

しかし、最近ではデバイス側でこの対応を意識するようになっており、iOSの最新版はブルーライトを減らす機能「Night Shift」を搭載している。Windows10でも将来的にブルーライトをカットした表示モードを搭載するという。

そんななか、Androidスマホでもアプリを使うことでブルーライトフィルターをかけることができる。ここでは、人気の高いアプリ「ブルーライト削減フィルター」というアプリを紹介しよう。ちなみにこのアプリは無料でも基本的な機能を使うことができるが、有料版では広告が表示されず、タイマー機能などフル機能を使うことができる。

フィルターを30%かけたところ。この程度なら、わりと自然に見える。
フィルターを30%かけたところ。この程度なら、わりと自然に見える。

「ブルーライト削減フィルター」のインストールと設定

アプリをGooglePlayからインストールすると、自動的にブルーライトカット機能がオンになり、画面がちょっと黄色くなる。これがブルーライトカットをかけた状態なのだ。

アプリを起動すると、設定画面が表示される。この設定画面ではブルーライトカットのパーセンテージやフィルターの色、フィルターのオン、オフをすることができる。

最初に表示される画面。
最初に表示される画面。

さらに上のアイコンで設定項目を切り替えることもできる。起動時は左端が選択されている。その右の時計のアイコンをタップすると、タイマーを設定することができる。

このタイマーでは3時間ごとにフィルターの色と濃度を変える設定をすることができる。なお、この機能は有料版でのみ使うことができる。

なお、このタイマーのデフォルトの設定を見ると、21:00以降の夜間にはフィルター濃度が70%と高くなっている。これは夜間のブルーライトがより有害であるため、それをカットするために、フィルター濃度を上げているのだろう。

有料版ではタイマーでフィルター濃度を変えられる。 有料版ではタイマーでフィルター濃度を変えられる。
有料版ではタイマーでフィルター濃度を変えられる。

ちなみに、現在、起動して表示される画面の下部の「インストール」をクリックして、「のぞき見防止スクリーンフィルター」をインストールすると、2017年3月31日まで無料でフル機能を使うことができる。ちなみに僕は実際にこれをインストールしてみたところ、広告は消えたが、タイマー機能は正常に使えなかった。これはスマホの機種によるのかも知れない。

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