■1年間で最も体重変動が大きいのは20代男性!
性別・年齢ごとに1年間の体重変動(最大体重と最小体重の差)について確認したところ、最も1年間の体重変動が大きかったのは、20代男性で平均1.61kgだった。次に体重変動が大きかったのは、20代女性で1.24kgだた。また、年齢が上がるにつれて、体重変動が小さくなっていくということも判明した。
<調査結果への小島先生分析コメント>加齢とともに基礎代謝・体重変動の幅が減少する
体重変動が大きくなる一番の要因は筋肉量です。筋肉量が多いほど基礎代謝は高くなります。特に男性の20代は筋肉量が多く基礎代謝が高いため、食べ過ぎなどにより一時的に増加した体重も元に戻しやすく、体重変動の幅が大きくなります。また、40代以降になると筋肉量が減少するため、基礎代謝も大幅に低下します。その結果、増加した体重を元に戻しにくくなります。食べ過ぎが減るため体重の増加量も減りますが、体重を元に戻す力も弱いため体重変動の幅は小さくなります。
若い頃は多少食べ過ぎても短い期間で体重を元に戻すことができますが、加齢とともに体重を元に戻しにくくなります。そのため、食べ過ぎや飲み過ぎの程度を徐々に小さくする必要があります。例えば、増えた体重を1週間単位で元に戻していた人でも、徐々にその期間を短くして、40代以降では増えた体重を1日(最大でも2日)で元に戻すように積極的に食事や運動量を調節することが大事です。
【調査概要】
調査主体:ドコモ・ヘルスケア
調査期間:2015年11月1日~2016年10月31日
調査方法:WM(わたしムーヴ)蓄積データから算出した体重データの集計・分析
調査対象:WM(わたしムーヴ)を利用している男女12万2645人(男性:7万8870人/女性:4万3775人)
文/編集部