ドコモ・ヘルスケアは、会員数200万人を超える健康プラットフォームWM(わたしムーヴ)に蓄積されたからだデータの内、1年間(2015年11月1日から2016年10月31日まで)の体重データを集計・分析。ここに蓄積されたデータから、自分の運動・食事・睡眠の習慣に気づくことで、「いまより健康的な自分になる」ことをサポートする。
今回の調査では、WM(わたしムーヴ)を利用している男女のうち12万2645人の体重データにもとづき、年間の体重変化の傾向を分析した。その結果、男性が最も太っていたのは「正月休み明け」の時期、女性は「ゴールデンウィーク明け」の時期であったことが判明。また、今回の調査結果に対し、管理栄養士や健康運動指導士としても活躍中の小島美和子先生に解説をお願いした。
■1年間で最も太っていたのは男性が「正月休み明け」、女性は「ゴールデンウィーク明け」
WM(わたしムーヴ)に蓄積された1年間の体重データを集計し、週ごとの平均体重を確認したところ、1年間で最も太っていたのは、男性は正月休み明け(2016年1月3日から1月9日)の時期で72.24kg、女性はゴールデンウィーク明け(2016年5月8日から5月14日)の時期で57.62kgと判明した。また、女性も年末年始では体重が増加し、正月休み明けのタイミングには男性と同様に太りやすい傾向が見られた。性別によって最も太っていた時期は異なるが、体重が増加する時期や年間の体重の推移は、おおむね同じということがわかった。
<調査結果への小島先生分析コメント>大型連休は食べる量が増え動く量が減るため、体重が増加しやすい
正月やゴールデンウィークは、普段より食べる量が増えて動く量が減るため、摂取カロリーに対して消費カロリーが下回りやすくなります。この状態が数日続くため、それぞれの期間が大幅な体重増加につながっていると考えられます。また、男性は冬から春にかけての間に大きく体重が減少しますが、女性は体重の減少量が小さく、体重が減少しないままゴールデンウィークの連休を迎えるため、ゴールデンウィーク明けのタイミングの体重が1年間の上位になっているようです。全体としては、女性より男性の方が、体重が大幅に増加し、その後徐々に減少する傾向があります。これは、男性の筋肉量が多く基礎代謝が高いため、体重が増加しても元に戻りやすいことを表していると言えます。
■ダイエット効果?20代・30代女性は、夏に向けて体重が大きく減少
週ごとの平均体重を性別・年齢ごとに確認したところ、男女ともに推移している体重が20代から徐々に増加し、40代において最も重く、その後年代が上がるにつれて減少する傾向があるということがわかった。すべての性別・年齢において、夏に向けて体重が減少する傾向にあるが、20代女性と30代女性では特に大きく減少する傾向があることが判明した。
<調査結果への小島先生分析コメント>年代によって代謝や生活習慣が変わり、体重も変わる
人のからだは年齢とともに基礎代謝が低下するため、徐々に太りやすい体質となっていきます。特に40代以降は筋肉量が大幅に減少するため、その傾向は大きくなります。生活習慣病のリスクも高まるため、40代後半から食生活や運動量に気を付ける人が増えます。その結果、40代から50代にかけての体重減少につながっていると考えられます。女性は40代半ばから50代半ばまでの更年期に、一気に基礎代謝が低下して、おなか周りに脂肪がつきやすくなります。50代後半になると更年期も終了し、からだのリズムが整ってくるため、体重も安定してくると考えられます。20代女性と30代女性で夏に体重が減少するのは、夏に向けてダイエットする人が増えるためです。雑誌等でもダイエット特集が組まれ、ダイエットに取り組む人が増えていきます。その結果、栄養不足による夏バテも増えて、それも体重減少に影響していると思われます。