DIME MAGAZINE
求人情報・転職サイトDODAによれば、2015年9月～2016年8月までに同サイトへの登録データを元に算出した20代の平均年収は354万円。男女別では男性374万円、女性324万円だった。SMBCコンシューマーファイナンスは、20歳～29歳の男女を対象に「20代の金銭感覚についての意識調査2016」をインターネットリサーチで実施。1000名の有効サンプルの集計結果を公開した。（調査協力会社：ネットエイジア）
20代が毎月自由に使えるお金は平均3万円、未婚者は3.3万円、既婚者は1.9万円
20代の金銭感覚についての意識を探る前段として、20代の財力を把握するための質問を行なった。まず、20歳～29歳の男女1000名（全回答者）に対し、毎月自由に使えるお金はいくらあるか聞いたところ、全体の平均額は3万422円、未婚者は3万2997円、既婚者は1万9376円となった。20代の未婚者は3万円強、既婚者は2万円弱が毎月自由に使えるお小遣いのようだ。
毎月自由に使えるお金 理想は平均7.3万円、20代未婚男性の理想は高く平均9.8万円
また、毎月自由に使えるお金がどのくらいあれば満足できるか聞いたところ、満足できる金額の平均額は全体で7万2651円、未婚者では7万9758円、既婚者では4万2153円となった。買いたいものややりたいことが多いのか、未婚者のほうが満足できる金額が高く、実態と理想とのギャップが大きくなった。特に、未婚男性は、満足できる金額が9万7784円とその他の層よりも高く、ギャップも大きなものとなった。さらに、毎月自由に使える金額と使えたら満足できる金額の多寡に注目すると、毎月自由に使える金額に「満足している」割合（実態≧理想となった割合）は29.5%となった。現在のお小遣い額で満足している人も少なくないようだ。
20代の貯蓄平均額は86万円、20代後半では120万円
次に、現在貯蓄できているお金はいくらあるか聞いたところ、全体の平均額は86万円、20代前半では52万円、20代後半では120万円となった。職業別にみると、会社員は143万円、パート・アルバイトは63万円、学生は33万円となっている。
将来の不安を反映？「リタイアまでに貯蓄2千万円あれば安心」20代の6割に留まる
また、仕事をリタイアする年齢までに貯蓄がいくらあれば安心できるか聞いたところ、「500万円超～1千万円以下で安心」が30.6%と多く、1千万円あれば安心する方（『1千万円以下』の累計）が47.6%、2千万円あれば安心する方（『2千万円以下』の累計）が60.6%となっている。見方を変えると、2千万円あっても安心出来ない人が20代の4割を占めているようで、「5千万円超～1億円以下で安心」12.8%や「1億円超で安心」4.6%といった回答も一定数みられ、全体の平均額は4380万円となった。将来の不安が先立ち、仕事をリタイアする年齢までにできるだけ多く貯蓄をしなければ、と考えている20代も少なくないようだ。
20代の財布の中には1万円札はなし？所持金は平均9634円、不安になってお金をおろすのは平均2473円
次に、20代の財布の中身について質問を行なった。全回答者（1000名）に対し、普段（平日）、財布にいれている金額を聞いたところ、「3000円超～5000円以下」（23.8%）や「5000円超～1万円以下」（26.5%）に回答が集中し、所持金が『5000円以下』の人が累計で51.8%、『1万円以下』の人が累計で78.3%となった。財布の中身に1万円札が入っていない20代が多数のようで、平均額は9634円となった。これは、毎月自由に使えるお金のおよそ3分の1に相当する金額となっている。
次に、どこまで所持金が減ったら、手持ちが少なくて不安になるかを聞いたところ、3000円で不安になる人（『3000円以上』の累計）が32.4%、2000円で不安になる人（『2000円以上』の累計）が45.1%、1000円で不安になる人（『1000円以上』の累計）が75.3%となった。所持金が3000円を下回り、千円札1、2枚になると不安を感じる人が多いようで、平均額は2473円となっている。このぐらいの所持金になるとお金をおろす人が多いのではないだろうか。
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