■感想をテーマに話すはずが……
終わったあとの感想というのは、その場の雰囲気を決めるため、どう言うべきか悩むものです。面白い作品だったら素直に伝えればいいものの、駄作だなと思ったときほど悩みもの。
「彼とは話したいけどどう話すべきか」そんな微妙な空気でも、気にせず女性の地雷をガツガツ踏んでいく男性がいるようです。
「以前デートで行った映画がすごい駄作だったとき、相手の男性がその後を取り繕うように映画をベタ褒めしていたのがすごく違和感でした。『本当によかったの?どここが』って聞いても、うまくそこは説明できずモゴモゴ(笑)。雰囲気を意識してくれるのは優しさだと思うものの、自分の意見を曲げてまで愛想よくする意味ってあるのでしょうか」(30歳・デザイナー)
「前に付き合っていた彼が、映画の感想を一切言わない人でした。普通映画館から出たら『どうだった〜?』って話になると思うのに、そう振っても『んーどうだろうね』って濁すんです。感想を言わない心理って、なんなんでしょうか?ていうか、感想が楽しく話し合えないって、映画を観る楽しさ半減。どうだろうじゃなくて、自分の意見を聞いてるんだよっていつもイラっとしてました」(31歳・経理)
映画の感想っていうのは、仲がまだよく知れてないデートの場合、どんな風に伝え合うかには迷いがあります。細かいツッコミを入れ過ぎだったらどうしようとか、議論になりすぎたらどうしようなど。そう思うと「良かった」と言い切る彼の心理もわからなくもないですね。
年末年始は映画デートにもってこい。ただしマナーやトーク内容などには十分気をつけたいですね。こればかりは経験と気遣いがものをいいますが、そもそも自分のノリが相手に受けてないっていうことは、相性が悪いともいえます。そう考えると、映画デートは相性診断として考えると、実は効率的ですね。
★今日のルール
駄作でも 相性良ければ 思い出に
文/おおしまりえ
雑食系恋愛ジャーナリスト。水商売やプロ雀士などを経験し、のべ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と男女の特性を踏まえたコミュニケーション術を研究。ブログ(http://oshimarie.com)
■連載/おおしまりえの女ゴコロ研究所