■連載/カーツさとうの最強サウナ熱伝
かなりグッとくる銭湯サウナについ先日行ってきた。
川崎市中原区の『T湯(仮名)』である。隣の高津区には、前に書いた黒湯の水風呂がある『T温泉(仮名)』というほとんど同じ名前の銭湯があるんで間違えそうだが、こっちは中原区の『T』である。
この銭湯のいいトコはサウナ料金がまず無料!! 普通、サウナのある銭湯は200円だったり300円だったり追加料金取るからね。中には、銭湯料金とサウナ料金の合計でキッカリ1000円なんてとこもあるくらいだ。
そんな中で銭湯料金だけでサウナに入れるこの素晴らしさ! とはいえ全国一銭湯料金が高価な神奈川県だから470円はするんだけど、そんなことどうでもよくなるっていうほどまずはサウナ室が広い! なにしろ10人くらい平気で入れる。
まぁタダだから、サウナ好きじゃない人も興味本位で2〜3分ちょこっと入ってきたりするんで、このくらい広さがないと混雑しちゃうっていうのもあるんだろうが、とにかくこの広さはありがたい。
温度は温度計で95度。若干の湿りけあり。
で、このサウナ室がまた変わった形状してるんですよ。
簡単にいうと長方形で、その長辺の一片が2段のベンチ。そして向かい合うもうひとつの長辺の右側に赤外線のサウナストーブ、左側にテレビが設置されている。
まぁこれだけだと普通なんですが、構造的な理由でか、サウナ室のド真ん中にド太い四角の柱が立ってるんですよ。おかげで右側のストーブのある半分と、左側のテレビのある半分を分断するかのようになってちゃってる。
この柱が逆におもしろい効果を生んでて、ほら、サウナーにはけっこう“サウナ室のテレビは嫌い”って人がいるんですよね、落ち着かないとかいって。そういう人は、ストープ前のベンチに座れば、テレビの画面に心惑わされることもなく、ジックリとストーブの輻射熱を浴びることができる。
逆にテレビが見ながらノンビリとサウナ室にいたいなんて人は、テレビ前のベンチを陣取れば、柱がストーブからの直接の輻射熱を遮ってくれるんで、ちょっと楽な感じで無理せずテレビを見ながら体を温められる。
しかし、そんなことはこの銭湯の良さのごくごく一部だ!!