サンドブラストとは、粒子の細かな砂(sand)を、金属やガラスに空気の力で吹き付けて(blast)、表面を削るという加工。できあがりはペイントとは異なる、独特のザラリとした質感がかっこいい。
コールマンのガソリンランタンは、タンクの裏を見ると製造年月が刻まれている。結婚やベビー誕生、入学、ショップ開店など節目の年のランタンと、名前入りグローブの組み合わせはアウトドア好きへのプレゼントとしては最強だ。
「グローブだけでなく、コールマンのガラス製品、金属製品全般が加工の対象です。昭島店で購入したものではなく、現行モデルであれば、すでにお持ちの製品を持ち込んでいただいても大丈夫。
ブラストマシーンの中に入るものであれば加工できるんですが、金属やガラスの表面を削るので、ランタンやバーナーのタンク部分であったり、ヴィンテージランタンやルミエールのような繊細なグローブへの加工は、強度を考慮してお断りしています」(コールマン 昭島アウトドアヴィレッジ店 石田達也さん)
マグカップやシェラカップの加工も人気。いくつあってもうれしいし、同じモノを使っている人が多いので、喜ばれそう
今回は、12月にオーストラリアに帰国する友人のために、シエラカップの加工をお願いしてみたが、所要時間は約60分(オリジナルデザインの加工時間は要相談。おおむね3時間)。
気をつけたいのは、文字のサイズ(高さ)は変えられないこと。カップなど小型の製品の場合、アルファベットでフルネームだと、文字だらけになってしまい、バランスが悪くなることもある。また、ランタンのグローブも曲面のため「HAPPY WEDDING AKI and HANA since 2016」のような長い文字はパッと読めない。2段や3段にしたり、名前をイニシャルに変えるなど、センスの見せどころだ。
刻む文字と書体、位置を決めれば、あとは買い物をして仕上がりを待つだけ。石田さんによると、春先などキャンプ道具の買い換えシーズンはサンドブラスト加工が増えるけれど、今の時期は案外サービスを依頼する人は少なく、待ち時間が延びることはないんだとか。
プラス数千円で世界にひとつだけのギフトに生まれ変わるサンドブラストサービス、利用する価値はある。