日本ではモバイルメッセンジャーとしてLINEが人気だが、韓国ではカカオトークが圧倒的に人気なのをご存知だろうか? このカカオトークが提供するキャラクターの中で今、「ライアン」の人気が沸騰している。
■スタンプ人気から人形に
ソウル市内のいたるところにあるカカオ・フレンズストア。店内で最近、一番人気のアイテムが「フライ」人形だ。フライは、カカオ・フレンズのキャラクター商品のひとつである「フードシャツ(パーカ)を着たライオン」の略語だ。15cm(1万2000ウォン・約1090円=2016年11月7日現在)と、60cm(5万9000ウォン・約5370円)の二つのサイズで販売されているフライのキャラクター人形は、毎日売り切れが続いている。
カカオのブランドチームデザイナーたちの手によって今年1月に初めて登場したライアンは、シシ(獅子・ライオン)を元にしてデザインした。
たてがみのないオスというけれど、実は、ライオンよりは熊により近いそうだ。 そして、ライアンは感情を表す口がないというのが最も大きな特徴だ。カカオ・フレンズのキャラクターの中で、一番の新人だから、登場するや注目を集めるしかないこともあるが、中性的で、しかも可愛くても無表情な姿が、ライアンの最も大きな魅力のポイントだ。
喜怒哀楽が明確な従来のキャラクターとは違って、曖昧な性別と感情表現が、むしろ多くの人たちに人気を集める要因になったとされる。老若男女を問わず、誰でも気軽にスタンプを押すことができるためだ。普段あまり親しくない職場の上司や、年上の人などに使うのにも最適だという評価も、人気を後押しする。