東京消防庁の発表によれば、平成23年から平成27年まで同庁管内において、歩きながらや自転車に乗りながら等の携帯電話、スマートフォンの操作による事故にで、少なくとも172人が救急搬送されたという。このうち、入院の必要があるとされるケースが38人、重大事故につながるおそれのある駅ホームから線路上に転落する事故は、平成23年に3人、24年に1人、25年に4人、27年に5人が救急搬送されている。MMD研究所は、スマートフォンを所有する15歳~69歳の男女649人を対象に10月25日~10月26日の期間で「2016年歩きスマホに関する実態調査」を実施した。
■歩きスマホへの危険意識は98.3%、20代の歩きスマホへの危険意識が低い結果に
スマートフォンを所有する15歳~69歳の男女649人を対象に、歩きスマホについて聞いたところ、「危ないと思う」が73.0%、「やや危ないと思う」が25.3%と合わせて98.3%が危ないと回答した。これを年代別で見ると、「危ないと思う」という項目で20代の回答が57.0%と最も低い結果となった。
次に、歩きスマホをすることがありますかという質問では、「日常的に操作している」が6.6%、「時々操作している」が40.1%と合わせて46.7%の人が歩きスマホをしていることがわかった。これを年代別に見ると、「日常的に操作している」回答が最も多かった年代は10代で14.0%、次いで20代が11.2%、となった。